格安SIMカードの失敗談、契約前にトラブル事例を確認
ガラケーからスマホへ移り変わり、docomo・au・SoftBankが用意するデータ定額プランへの加入が必至となりました。データ定額プランだけでも最低6,000円程と、ガラケー時代に比べて大幅に料金がアップしています。また、高額な端末代や複雑な契約プランで更に頭を悩ませていると思います。
そんな中、登場したのが格安SIMカードと格安スマホ(端末+SIMカードのセットプラン)です。毎月かかる通信料金を格段に安くする選択肢として注目を集めています。料金プランも非常にシンプルで、初めてスマートフォンを利用する方にもピッタリです。最も安いものだとSIMカードの単体プランで月々660円〜、端末とSIMカードのセットプランで月々1,250円〜とその安さは確かに魅力的です。
ただ、実際に利用するとなると良い所ばかりではなく、悪い所についても知りたくなるのが人の常だと思います。こちらでは既に、格安SIMカードを利用している方の失敗談をピックアップして紹介!契約申し込み手続きを行う前に、トラブル事例を確認、参考にすることをオススメします。その上で、格安SIMカードと格安スマホの利用を検討してみてはいかがでしょうか!?
IIJの失敗談
香川県在住、30代男性の場合
格安SIMカードでは利用できない、利用が出来ても不便なサービスがあるのが最大の欠点です。docomoやau、SoftBankといったメジャーな通信会社と契約していることを前提としているスマートフォンのサービスがあります。格安SIMを使っている場合、そういったサービスは利用できなかったり、利用に手間がかかったりしてしまいます。私の場合、LINEの年齢認証がスマートフォンからでは出来ず、調べなければならなくなってしまいました。こういった問題が起こった際、調べたり、場合によっては諦めたりする必要があります。
また、SIMカードを差しただけでインターネットに接続することは出来ません。多少の初期設定が必要です。説明書に書いてある通りの設定をすればよいのですが、ある程度のスマートフォンの知識はあった方が良いかもしれません。
逆に、初期のころによく言われていた通信量の問題はかなり解決してきたと感じています。移動のときに見たい動画や聞きたい音楽があれば、家のwi-fiでダウンロードしておく。外で見るサイトやインターネットに接続するアプリは、出来るだけテキスト主体のものにする。こういったことに気を付けておけば、月に2Gという制限はそれほど負担になるものではないと思います。
福岡県在住、30代男性の場合
月額費用で有利な格安SIMが登場した時、低収入の私に合ったサービスだと思い、契約することにしました。スマホ本体については自分で用意した方が割安で済むため、SIMだけのサービスであるIIJmioのミニマムプランに申し込みました。インターネットオークションを利用して旧式スマホを入手しました。申込については、その旧式スマホが標準サイズのSIM対応だったため、標準サイズSIMで申し込みました。これが失敗でした。
最初のスマホがあまりにも旧式でスペックが劣っていたために、期待したとおりの利用ができなかったのです。読み込みが遅く頻繁にフリーズし、勝手に再起動するような代物でした。そこで契約の数ヶ月後には別のスマホに買い換えることになったのですが、それがマイクロSIM対応のものだったのです。標準SIMをマイクロSIMに変更する必要が生じました。手数料2,160円が発生すると共に、新しいSIMが手元に届くまでスマホが使えなくなり、数日間の不便を強いられました。こんなことなら最初からマイクロSIMで契約し、変換アダプタをつけて利用していたら、費用も時間も無駄にならなかったのにと後悔しました。
これから格安SIMの利用を検討される方は、将来のスマホ変更も見越してSIMのサイズは小さなもので契約し、変換アダプタをつけて利用するという使い方をお勧めします。また、格安SIMを利用して分かったことですが、LINEやFacebookの新規登録をする際には、SMS送信という個人認証システムを利用することが必要で、SMS機能がない格安SIMの場合には、LINEやFacebookの利用ができないという点です。LINEやFacebookの利用を前提とされている方は、SMS機能付きのサービスに申し込んだほうが良いと思います。
靜岡県在住、30代女性の場合
私はビックSIMを購入しました。こちらのビックSIMとは、ビックカメラとIIJが提携して売り出している格安SIMで、加算料金なしでwi2 300の公衆無線LANを使えるようになるというものなのですが、使ってみてすぐに後悔しました。wi2 300の無線公衆LANは、日本全国をほぼ網羅しており相当の数があるのですが、それらすべてが無条件で使えるわけではないのです。ビックSIMのプランに付属していて、無料で使えるようになるのはほんのごくごく一部だけ。それ以上の無線LANスポットを使いたいと思うのなら、有料会員にならないと使えません。
それだけならいいのですが、なんとwi2 300は、「自分が使えない無線LANスポットが近くにあると自動的に接続処理を延々とはじめ、インターネットが使用不可になる」という恐ろしいデメリットが隠れていたのです。ちなみにこれは操作や設定ではどうにもなりません。wi2 300のお客様センターに直接訴えたのですが「仕様です、すみません」という誠意のカケラもない返答が返ってきただけでした。具体的に言うと、こうです。
朝電車に乗る。駅にはwi2 300のスポットがあるが、接続権限がないので延々と接続を繰り返し、インターネットは使用不可になる。しょうがないので「設定」から「wifi接続をオフ」にする。家に戻る。家のインターネットはwifi接続でつないでいるので「設定」から「wifi接続をオン」にする。これを毎日毎日繰り返すのです。限界になってwi2 300は解約しました。みなさま、ビックSIMの大きな売りは、無料で提供されるwi2 300の無線公衆LANです。でも、これは無い方がいいくらいです。これを目当てにビックSIMに加入を検討されている方は、考え直すことをお勧めします。
wi2 300のサービス内容
公衆無線LAN付きの格安SIMカード一覧
OCNの失敗談
東京都在住、20代女性の場合
家電量販店にて契約しました。自宅に固定回線をひくために契約していると、スタッフの方が「インターネットは外でも使いますか?」と聞いてきました。出張が多い仕事で社外にいることが多いと話した所、OCNのSIMを提案されました。「高速LTEでどこにいても繋がります!絶対にあった方がいいですよ」と強くおされました。外にいる時は自分のスマホ(テザリング機能)でPCを使っていたのでバッテリー消費が激しかったのを思い出しました。私の利用環境を説明すると「その使い方なら一日70MBの制限を超えないので問題ないですよ」と言われ購入しました。
SIMを入れる端末もなかったので一緒に購入。色々手続きをし、出張先でさっそく使用しました。そこで失敗したなと思ったのは「遠方(山奥)だと繋がりにくい」という事です。スマホ自体3Gなので期待はしていませんでしたが、どこでも繋がるという表現はやめてほしかったですね。後、SIMを入れる端末を持つので持ち物が増えます。スマホのバッテリーの減りはよくなりましたが…悩ましい所です。あと、アップデート作業などはやらない方がいいですね(容量が多いため)すぐに一日分の制限を超えることもありますので。ただ、都心などで使用した際はスピードが早く快適なので、検討している方は重いデータのやりとりは会社などでやった方がオススメです。
神奈川県在住、30代男性の場合
格安SIMで快適なLTEをイメージしていましたが、やはり遅いので用途はしっかりと制限して、使い分けるべきだと思いました。ちょっとした空き時間にサイトでも見て回れればよいかと思い、値段も下がるOCNモバイルdを500円から利用できるので選択しましたが、後半は最低限の活用法だけとなりました。インターネット黎明期を思わせる、画像の読み込みが遅い途中で処理落ちするということで、テキストベースのサイトは殆ど無く閲覧にはイライラすることを覚えました。アプリでオンライン通信があるアプリでは途中で終わってしまったり止まったりが時々あり、メールやSNSの確認程度になるようになりました。
もう少し調べればよかったのが時間帯です。お昼時など混在つする時はどうしても遅くなります。通勤時や9時台などは比較的早く見ることは出来ましたが、人が多く利用している時間帯は非常にレスポンスが悪く使うのもやめてしまうことも多かったです。ただメールの確認は出来るので自宅にwi-fi環境があり外ではあまり使用しない場合は非常に金額が安くなるので利用しても良いかと思います。外で頻繁に触っていましたが現在では触ることも無くなりました。利用するにはしっかりと目的をはっきりしすれば後悔も少なくなります。格安SIMでサイト閲覧は難しいですのでヘビーユーザーの場合はあまり向いてはいません。
ビッグローブの失敗談
宮城県在住、50代男性の場合
- プラン名:エントリープラン(公式サイト)
- 種類:音声機能付きSIMカード
- 関連項目:ビッグローブの基本情報
昨年9月にビッグローブのエントリープランに加入しました。ビッグローブを選んだ理由は、イオン格安スマホの運営はビッグローブが行っており、格安SIMにもかかわらず、イオンに行けば窓口があり、いざというときにサポートしてもらえると思ったからです。しかし、現実には、販売員しかおらず、専門的な知識情報は持っていないので、とても不安でした。
それで、スマホセットにしようとしたのですが、ビッグローブのスマホセットには2種類あって、人気のシャープアクオスフォンSH90Bはあっという間に売り切れてしまいました。そこで、スマホだけをネットで購入したのですが、開通するまで、とても大変でした。最も大変だったのは、端末は自分で購入し、SIMを挿入して、セッティングしなければならないことです。やはりこの作業は、ある程度知識情報がなければ、本当に大変です。何しろ、格安SIM用端末は、ほとんどが中国製や台湾製のものばかりで、取扱説明書がないに等しいので、四苦八苦でした。ネットで情報を収集したり、詳しい後輩にお願いしてなんとか使えるようになりましたが、スマホを使ったことがない人が、いきなり格安SIMを使おうとするのは、かなりしんどいと思います。
維持費はガラケーよりも安くなり、十分に満足していますが、格安SIMにして一番困ったのが、アドレスが変わったことです。SMSはできるのですが、アドレスを替えると、さまざまな会員登録の変更を行わなければならず、本当に大変でした。格安SIMでもMNPはできるのはありがたいサービスですが、アドレスを替えるリスクは、念頭に入れておいた方が良いと思います。また、スマホ本体の補償や故障は自己責任というのも、プレッシャーを感じます。新しくすると、またあの煩雑な接続をしなければならないと思うと、ぞっとします。格安SIMは、スマホのスキルを十分に持っていて、アドレスを替えても支障がないという人向きだと思います。
MNP対応の格安SIMカード一覧
故障サポート付きの格安SIMカード一覧
愛知県在住、40代男性の場合
- プラン名:エントリープラン(公式サイト)
- 種類:データ通信専用SIMカード
- 関連項目:ビッグローブの基本情報
現在、ビッグローブのエントリープランを利用しています。このサービス自体に不満はないのですが、契約にあたって失敗したことがあります。格安SIMを契約しようとする人は、自宅でもブロードバンドの契約をしていることが多いでしょう。私も自宅ではぷららインターネットのサービスを、NTTのフレッツ光で契約しています。自宅のインターネット契約を格安SIMカード会社と一致するようにすることで、料金が割引されることがあるのを契約時に見落としていたのが私の失敗です。
ビッグローブでも、SIMカードを利用するLTEのほかにブロードバンド経由でアクセスしている人には月額税別200円の料金が安くなる「モバイル割 for LTE・3G」のサービスがあり、OCNでも同じようなサービスを提供しています。私はビッグローブで格安SIMカードのサービスが始まったばかりの時期である3年前からずっと同社のSIMを使ってきたので、このことに気づかなかったのです。
月額200円とはいえ、毎月900円のサービスの内200円ですからけっこう違いがあります。しかも今年に入って、2年縛りのある形でルーターも分割払いで購入してしまったため、しばらくビッグローブの契約を止めることができません。新しく格安SIMカードの契約をしようとする人は、いま自宅でお使いのインターネットのサービスとの組み合わせにも気をつけるとよいでしょう。
ブロードバンドとモバイルのセット割引
ビッグローブのキャンペーン一覧
マイネオの失敗談
東京都在住、20代男性の場合
スマートフォンの維持費が高くなっていて、気になっていたのでどうにかしたいと思っていました。しかし私はauを利用していたため、当初はMVNO回線へ変更することができませんでした。というのも格安SIMカードは、ほとんどドコモの回線を借りているためです。ドコモの回線を借りているため、ドコモの端末はほぼそのまま利用できますが、auの端末は利用できません。そのためマイネオが出てきたときはやっと乗り換えれると思い、喜びました。
乗り換えたところ最初は問題なく使えていたのですが、私が利用していたiPhone5sをiOS8に更新したところ通信が全くできなくなりました。当初はマイネオから何もサポートメールとかも来ておらず、使えなくなりとても焦ってiOS7に戻しました。まだiOS8に不具合がありiOS7に戻せる時だったため良かったですが、スマートフォンのOSをアップデートするときには気をつけないといけないなと思いました。
もしiOS8から戻せなかった場合でもマイネオは何もサポートしないと公式に発表していますので、解約金を払って別のキャリアに乗り換えなくてはならないところでした。当初はiPhoneが使えると書いてあって使えなくなったのに解約金を払えとはひどいサポートだなと思いました。最低利用期間が終わったら別のキャリアに乗り換えようと思っています。
au回線の格安SIMカード一覧
ドコモ回線の格安SIMカード一覧
日本通信の失敗談
神奈川県在住、30代男性の場合
日本通信のb-mobile4G 6ヶ月定額を使っていましたが、ハッキリ言って失敗でした。特に、毎月1GBという制限を簡単に使ってしまい、後は150kbpsという低速通信でしのがなくてはいけない状態にすぐなってしまいます。ネット閲覧くらいなら良いのですが、1GBという制限は動画サイトを見るとあっという間になくなります。今の高速通信時代、やはり1GBでは物足りないと思うシチュエーションが多すぎるのです。
後の150kbpsというスピードも、眉唾ものの速さです。果たして本当に実測で出ているのかというと、出ていません。あくまで理論値というやつで、安定して150kbps出るわけではないのです。特に日本通信の回線はそのあたりが貧弱というか、混雑時の日中には速度がかなり下がります。誰も使わない深夜帯に高速スピードが出てもあまり意味がないんですよ。速度面は不満点が多いです。
b-mobile4Gは良くも悪くも中途半端という印象です。果たしてどの層にアピールしたいのかが分かりません。せめて1GB使い終わった後のスピードが実測で300kbpsくらいあったら使えると思います。改良点が多すぎる商品だと思いますね。どこから見ても魅力がないb-mobile4G。この次は別プランか別会社に乗り換えようと思います。
ワイヤレスゲートの失敗談
三重県在住、20代男性の場合
- プラン名:月額480円のWi-Fi+LTEプラン(公式サイト)
- 種類:データ通信専用SIMカード
- 関連項目:ワイヤレスゲートの基本情報
格安SIMの失敗談は、大丈夫だろうと思っていた動画が快適に見れなかったことでしょうか。止まり止まりでも、ある程度は流れて見れると思っていたのですが、それが動画サイズの容量によりけりだった事は、予想だにしていませんでした。動画にも色々なサイズがあるので、かなりスムーズに見られる動画と見れない動画の差が激しいのです。自分のSIMは、いい時で400kbpsくらい出ているのですが、やはりそれでも不安定な事がありますね。
元々動画を見るためのSIMではない事はわかっていたのですが、それでも低画質ならばな何とか見られると思い買ってみたのです。実際、youtubeは画質を落とせばどうにか見られましたが、ニコニコ動画などの動画は差が激しかったです。スムーズ見れる動画はほとんど無く、重い動画になるほど途切れる時間が長かったです。
もう一つ値段の高いSIMになると、500kbps程度となり、おそらく重い動画視聴もギリギリで可能になると感じました。二年などの契約縛りがありますが、とても使いやすそうに感じています。パナソニックのSIMに今の所は注目しています。しかし、値段を抑えたい場合は今の格安のSIMでも十分だとは思います。初期費用はかかりましたが、契約縛りはないのでいつでも解約できるのがいい所でもありますね。
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